実家には3本の梅の木があり、それなりに実をつける。
母が元気だった頃は毎年、梅干し、梅酢、梅酒を良く作っていて、帰省すると、持たされたものだ。「身体にいいのだから〜」と。貰って帰ると嬉しそうだった。
梅酢は、焼酎と割って飲むととても美味しかった。
それも母が施設に入り、終りとなる。捨てておくのも気が引けて、貰って来るようになった。まず梅肉エキス用に確保、余ったら梅酒を作る。今回は2.1キロしか穫れなくてエキスのみ。全部使って、僅か34g。しかも丸一日かかってしまう。大切なわが家の常備薬だ。
初めて口にしたのが、もう40年も前になる「節のスケッチ旅行」で、フランスに旅した時に、同室になった友人が持って来てた梅肉エキスだった。当時胃腸が弱かった私は、異国の地で、お腹の調子が悪く、心配したその友人が、これ凄く効くからと舐めさせてくれた。その後、口にする事はなかったが、記憶には残っていた。
そんな梅の事もあり、15日糸魚川の実家の様子を見に出かける。
1カ月半で畑は草で覆い尽くされ、草に囲まれた家の状況に驚く。植物の成長力は凄まじいと感じる。この有様をほってはおけず、草刈りに一日を費やす。なぜか虫に好かれるカミサンは、今回も虫か、かぶれか分からぬままに、ほおがふくれ、医者に駆け込むアクシデントも有った。梅は梅肉エキス作りに適した青いままで、グッドタイミング。