2016年1月28日木曜日

コミュニティ。

今日は随分と暖かい日となった。外気温もプラスに。
北側の仕事部屋も20度。アラジンのストーブも昼間は焚かずとも平気だった。
屋根雪も緩み一気に落下。小さく波打つ屋根を「ルルルー」の後に「ドカドカッ」と地響きを立てて落ちる。南側から半分づつ1時間ほどの時間差で。
これでちょっと安心。ここ2年、庇のように長く伸びたさまは恐ろしい。

「田原純子琵琶演奏会の夕べin清水寺」の実行委員長から電話をもらう。
実行委員の今年の初顔合わせを兼ねて、演奏会の日程を決めるミーティングの件だった。
おもえば、私の地域への繋がりは、この企画を立ち上げたことから始まった。
2010に移住して、この地にある鄙びた古刹「清水寺(きよみずでら)」の雰囲気に惹かれ、琵琶の演奏会は面白いかも…、と友人の琵琶奏者「田原純子」さんに話したら、快く乗っかってくれた。
村にほとんど繋がりのなかった私は、それからいろんな手続きで役場の職員と、
開催するために力になってくれそうな人たちに接触することになる。
そんな努力をした甲斐があって、初回は80人に聞きに来てもらった。

それから翌年、「清水高原アートフェスティバル」を企画。
そんなことを始めたためか、村の集まりにも呼んでもらえるようになった。
静かに暮らしてたら、こんなにも繋がりはできなかっただろうなあ〜。今更ながら思う。
東京では「コミュニティ」とは縁のない生活をしていた。
こんなことから、「人と人との繋がり(コミュニティ)」を意識するようになった。
ここを「終の住処」と定めてやってきたことも、関心を深めたかもしれない。
静かに暮らすのも悪くはない、と思いつつ、清水高原を元気にしたい。
さらに、住む人を増やしたい。それもクリエイティブな人たちを…と考えている。
八ヶ岳連峰から今朝の日の出、権現岳の東か?。


2016年1月27日水曜日

妄想。

昨日ほどではないが、晴れ。暖かい一日だった。
朝の気温も、ここ数日より9度も高く−6度。

晴れると部屋の奥深くまで日差しが入り暖かい。
そんな日は、3時間ほどアラジンの石油ストーブを止める。
我が家の水道光熱費は冬になると急騰する。12月分を手にして、ため息が出る。

電気は水道の凍結防止帯が大きい。加えてオイルヒーター、床暖房。
ガス代も幾分高くなる。灯油も…、今年は安くなっているので助かるが。
1400メートルの山の中で、家の中だけの環境を考えると、
物入りながら、都会となんら変わらず快適に過ごせる。
ただ、この厳しい自然環境にあって、他の季節にはない緊張感がある。
少しでも安心できる補助システムがあれば…、と思う。
それは、ロケットストーブであり、太陽光パネル・風力発電であり、水の備蓄。
これから、楽しみながら構築していこう。

清水高原の良さを発信し、人に来てもらえるような「何か」も作りたい。
アレやコレや、妄想がいっぱいだ。妄想に終わらせないために、一歩まえへ。
今日は、デザインの原稿を待ちながら、そんなことを考えていた。
晴れた日は雪かきに精を出す。玄関からここまで60メートル。

なんて気持ちの良い青空だ!。

2016年1月26日火曜日

ソリ。

快晴で青空がキレイだった清水高原。
暮れ行く山を眺めながら夕食。
天候が悪いと早々と雨戸を閉めてしまうのだが、
今日は暗くなってから。
こんな晴れた夜、外に出てみるといい。
キラキラと満天の星、松本平の輝く灯りが心に沁みる。

今朝は−14度。散歩は、手作りのソリを持ち出して、
上の貯水槽脇から一気に1kmを滑り降りる。
足ブレーキをかけないとスピードが怖く感じる坂、緩い坂と緩急のあるコース。
と言っても公道なので、車は少ないとはいえ、そこは気をつけないと…。
おっさんがソリで滑っている図は絵にならないな〜。
ここはやはり子供達の歓声が聞こえないとね。
ソリを肩にした身体に朝日が差して影を作る。

日を受けた北アルプスがキレイ!。

逆光が八ヶ岳連峰のシルエットを作る。

2016年1月25日月曜日

湧水。

朝から晴れて気持ちの良い清水高原。今期最低の−15度。

起き抜けにコップ一杯の水を飲む。
散歩の折り返し点よりさらに120メートルほどの奥に湧水があり、
いつの頃からか、それをペットボトルに汲んできては飲んでいる。
雪で汲みに行けなくなり、湯冷ましを飲むようになった。
それで湧水の美味しさを改めて認識。
今朝はペットボトルを携えて、猟師さんの足跡を踏んで水場まで行って汲んできた。
次、猟師さんの足跡がなかったらスノーシュウを履いてでも汲みに行こう。
清水高原で暮らすこと、こんな一杯の水に感動し、
楽しさにする心が大事だな。

午前中は、昨日からの積雪10センチの雪かき。
カミさんも、最近は玄関周りをやるようになった。
晴れてると、そんな作業が楽しくなる。
青い空を見上げ、眩しい雪中に立つのは、なんとも気持ちが良い。
雪をまとった周りの木立がさらに気持ち良さを演出する。

夜明け前の八ヶ岳連峰南端の編笠山。赤く染まった雲がキレイ!。

湧水は流れていた。

雪の山、120メートルの先に水場がある。

南デッキ側の雪かき、気持ち良い。



2016年1月24日日曜日

猟師。

チラチラと舞うように降っていた雪が、4時ごろになり激しくなった。
午後から管理組合の竹野入りさんが側道の除雪に来てくれた。
このまま降り続いたら、明日の朝は積もるなあ〜。

今朝の散歩で、村の猟師さんと出会った。
今日は猟をやるそうで、先行して山を見に来たJintugawaさん。
軽トラで登ってきて、追い抜いて登山口に停まったので声をかけた。
よそよそしかったものの、話し出したら打ち解けてくれたのか、
様子を見に行かなくていいのか、こちらが気になる程立ち話しをしてしまった。
山形村に、昔は百人以上の猟師さんがたたけど現在は17人しかいないとか…。
その猟師の皆さんも、生業ではなく趣味としてやられているようだ。
残念なのは仕留めた動物も食べるのは半分ほどで、他は埋葬してしまうというのは、
なんとも勿体ないような話。
Jさんは自営でなかなかの多趣味の人のようだ。
ハチが好きだそうで、地蜂を追っかけたり、日本ミツバチを飼っているという話に、
私は、食いついた。とりあえず生業の仕事を終わらせて、
午後から日本ミツバチについて、インターネットを見てしまった。
ここは熊が出るので、と封印してたのだけど、やってみたい気持ちがムラムラ。
雪の山の中に分け入るJさん。立ち話が長くなり、
カミさんが心配するので、水汲みを止めて引き返す。

今朝の積雪は6センチ。


2016年1月23日土曜日

トラブル。

ああ〜!。慎重なようで抜けてるな…。

「今日の午後から寒波」の予報に、日程を早めて朝早く横山医院に健診に出かけた。
途中にあるアートフェスティバルの看板の庇に積もった雪が気になって、
家に帰り、脚立を積んで取って返し、除雪。
これでこれからの寒波でも安心、と余裕の午前中のはずが、溝に脱輪とは…。
トホホなトラブル。自分が悪いのだけどね。

当然だけど周りに助けてくれるような人影もなく、JAFに電話して救助を要請。
来てくれるまで、小一時間はかかりそうなので、脱輪した側の雪を退ける。
それから歩いて家に帰り、タイヤの下にかませる丸太をを持って返す。
自力で脱出を考えてるところに、JAFが来てくれた。
けど、スカイランドから上に車が登らない〜!。ホントかよ〜。
プロが言うのだから、そうなのだろうけど。
これじゃ色んな機能のついたクルマも役立たず?。

そこで車の状況を見てもらい、
「このママ、ハンドルをまっすぐにしてバックすれば大丈夫です」
との言葉を信じて…、「あ〜、成功!」。
よかった!。無駄足にさせたようで申し訳なかったけど、
アドバイスがあったからと感謝。
私のやってたことも無駄にはならなかったし。これもいい経験か…?。

これからは丸太も乗せておこうかな…。もう落ちたくないけどね。
出かける時の「なんかボーとしてるようだけど、クルマ気をつけてよ〜」
のカミさんの言葉、当たってた。

これからの季節、除けられた雪が側溝を隠してるから気をつけよう!。
あ〜あ、ハマっちゃったよ〜!。


















脱出中にチラチラ降り出した雪は、午後になり少し強くなってきた。

2016年1月21日木曜日

雪かき。

月曜から降り始めた雪があがり、朝から青空。
陽の光が白い雪に、木々の影を落とす。お日様はいいな。
連チャンで雪かき、毎日2〜3時間はやった。母の形見スノーダンプが大活躍。
今日は今日で、明日の週一の買い出しのため、メイン道路までの60メートルを、除雪。
雪が降った後の晴れた日は、雪との格闘(雪かき)を楽しもう。
昨日(20日)は、雪の中で雪かき。

今朝、日の出前の八ヶ岳連峰。

白いキャンバスに影が面白い。

朝日を受けた木立の濃い影のコンストラストが静寂に映える

2016年1月19日火曜日

ライフライン。

雪のないのに慣らされたな〜。
例年だと既に相当の積雪で、雪かきも何回かしてる頃なのに…。

一昨日の夜半から降り出した雪は、昨日の朝20センチに。
午後には日差しが出たので雪かき。かなり湿り気のある雪で重い。
気温も、朝は−8度と低くかったのが、0度に上昇し暖か。
午後遅く除雪車が登ってきて、道路もキレイになって一安心。

そして今朝、積雪10センチ。−10度、昼間も上がらずママ。
風と雪の舞う寒い一日。昼食後、東側に落ちた屋根雪の除雪。
プロパンボベがあるため、除雪して道を確保しておかないと運ぶ人が困るのだ。
なんというタイミング…、2時間の除雪が終わったところにガス屋さんが来た。

清水高原は、別荘地として開発されたのでライフラインの水道、ガス、電気は整備されている。ただ、何も問題がないと言う訳でもない。
先ほどのプロパンガス、ウチは農協と契約してて、基本料プラス使用した量で月払い。東京から越してきた当初、「なんて高いんだ!」と言う印象で、それは今も変わらない。安いところはないのかと少しだけ調べたが、ボンベを供給する「サンリン」も料金は同じ…。当然と言えば当然だけどね。
そして水道は村の簡易水道で、里から山の上に汲み上げて、落差を利用して各戸に配管されている。そんな事で、やはり高めかな〜。昨年は清水寺への配管が途中で水漏れがあり、冬だった事もあり工事ができず、管理人さんは、スカイランド住まいで大変だった、と後から聞いた。電気(中部電力)は、数年前3時間ほど停電した事があり、その時は「真冬でなくてよかったね〜!」とカミさん。

1400メートルの山の中での冬は、このライフラインのトラブルが怖い。
今のところ大きな問題は起きてないけど、他の季節にはない緊張感がある。

18日の朝、まだ降ってる。

19日、50センチほどもせり出してきた屋根雪。

今は亡き母からもらったスノーダンプも使い、除雪開始。

2時間後キレイになった。この後タイミングよくガス屋さんが来た。

2016年1月17日日曜日

アイシティ21。

今朝の清水高原は晴れ、−10度。

松本美術館で「松本美術館友の会会員作品展」に出展してる知人の作品を見るのと、
もう一つの用件を合わせて松本に出かけた。
清水高原から松本まではおよそ40分、24キロの道程で割と近い。
展覧会は、知人の作品を含めて、惹かれた作品は4点ほど。
用件を済ませて、久しぶりに「ベル・リビエール」でランチをして
早々に松本を引き上げる。

途中、「明日から雪」の予報に大事を取り「アイシティ21」で食料の補充。
松本市内のまばらな人出に対して、アイシテイの駐車場は車でいっぱい。
2000台を収容する駐車場が8割方は埋まっていた。
「日曜日はこんなに人出があるんだね」「すごい!」と二人でビックリ。
週一の買い出しは平日が多い、その時はまあまあといったところか…。
これだけ人出があると活気があっていいね。

「アイシティ21」は松本市内に本店がある百貨店「井上」の山形店。
平成12年にオープンだからもう16年にもなるんだね。
私たちの買い物は、食料を含め、大体ここで用が済んでしまう。
6スクリーンある「アイシティシネマ」やNHK文化センターもある。
スパーの「つるや」も入っている。
山形村6地区で、この周りの上竹田、下竹田で山形村8800人の人口の50%を占めて、
今も増えているのは、少なからず影響してるのかもしれない。
ちなみの清水高原は下竹田地区に組み込まれている。

私たちは、「アイシティ21」気に入ってるけど、
これだけ広大な農地が商業施設となって、なおも農地が減ってる。
地方のどこでも見られる光景だけど…。このままでいいのかな?。

松本美術館の前庭にある草間彌生の作品。


アイシティ21の広場、ゆったりとした作りが気持ちい。
この写真は平日に撮った。


2016年1月16日土曜日

生業。

今日は青空が広がり、部屋から外を見ると、雪はまばらで、まるで小春日和のようだ。
ただ、外に出てみれば零下3度で寒い!。やはり冬だ〜。

昨夜、日経ムックの進行中の原稿が出てきたため、生業のデザインを先行する。
こんな山の中へ、発注してもらえるのだから、感謝している。
思えば、40年以上も前、花形職業として輝いていたグラフィックデザイナー、コピーライター、カメラマン。そのグラフィックデザイナーを目指して、1970年代、東京に出て遅いスタートを切ってから、現在も生業としている。

私がデザイナーを志した時、田舎ではどうにもならない時代だった。
それが、地方にJターンし、1400メートル森の中で暮らし、デザインの仕事を続けている。
ナントカ…、の生業(なりわい)ではあるけどね。
ここから、車で東京まで2.5〜3時間、とんぼ返りで打ち合わせにも行ける。
ここ清水高原でも若いクリエーターは、やっていけるのでは…と、
無責任に考えている。

デザインが思いのほかはかどり、小屋掛でロケットストーブを焚き、
チェーンソウの目立て。

それで、細い木を2本伐る。

短いところを、ロケットストーブ用に割る。


2016年1月15日金曜日

雪。

今年は雪の量が少ない清水高原だ。
時折チラッチラッと降る雪だが、積雪は、今シーズンわずか3センチほど。
日中も寒いので雪が融けないでサラサラのままなのがいい。朝の散歩では助かる。
これが融けてアイスバーンになったら大変なのだ。

それにしても、もう1月も中だというのに、こんなに雪の無いのは、どうなの?。
雪かきが大変とはいえ、降るべきときには降ってもらわないと…、と思う。
去年、一昨年の大雪で3日間ほど閉じ込められたのが懐かしく思えるほどだ。
清水高原の道路も雪が降ると、すぐに除雪車が来てくれて、
こんなに来てくれなくても…、と思えるほど。ありがたい。
なのに、別荘に来られる人が少ないのは残念だな〜。

雪のある清水高原は、とてもいい。
一日中シンシンと降る雪に閉じ込められるのも悪くない。
雪が止んだ朝、朝日にキラキラ輝くパウダースノウは美しい。
そんなドキドキを与えてくれる雪、今年はまだだ…。
このまま雪が降らなくて、原稿が出て来なかったら、
明日は外に出て木を伐ろうかな。
なんとまあ、雪の消えた南斜面。何時もなら真っ白、50センチはある。
モビールの動きを良くしようとアルミ缶を切って羽にした。良く動く。

切れっ端、これを割ってロケットストーブのマキにしよう。

2016年1月13日水曜日

木工家。

モノづくりする人が好きだ。
清水高原に暮らすようになって、自分でも何か創りたいと思っている。
モヤモヤとしたナニカはあるものの、まだ像を結ばない。形にできたとしても「生業」に出来るかは心もとないが。「趣味だから…」と、逃げは作りたくないな〜。

山形村は、モノづくりを生業にしてる人は少ないようだ。
その、少ない中のひとり「きぎ工房」の片桐武夫さん(58歳)。
22日から東京日本橋のギャラリーで、「きぎ工房の額展」と称して
展示販売をされるので少し紹介をしたい。

偶然にも「共通の友人がいた」コトから出会えた。
友人から情報を得るなり、押しかけた。元工場だったところを自ら改装したと言う工房と住まい。初めて訪ねた家の中を、失礼とは思いながらジロジロと見回してしまう。
小物、小さなアート作品が何気なく置かれている自作の棚。そして大きなドア、テーブルに椅子、食器棚と作品が並ぶ。いい感じ、好み〜と親しみが湧いた。そして意気投合(と勝手に思ってる)。訪ねるたびに新しい発見があるのが楽しい。

きぎ工房は、主に個人からの注文で、家具・建具から額・小物・アクセサリーなど、およそ木で作れるものはなんでも製作する。そんな立ち位置で製作してるからなのか「作家」「職人」という肩書きを嫌がる。そんな「木工家」だ。
木工家・片桐武夫さんは、東北大学で生物学を専攻。東京で就職したが、1年で退職し、松本市にある職業訓練校で学び直し、木工を生業にしたユニークな人だ。

額については友人にアーティストが多く、頼まれて作り始めた。
そんな時に余分に作ったり、時間のある時に展覧会のために、作り貯めておく。
切手大のものが収まるミニ額から大きな額まで取り揃えている。
額に納めたいたい絵があれば、持ち込めば合わせてマットのカットもしてもらえます。
数年前から日本橋のギャラリー「砂翁」の企画で、今年も開催します。
「きぎ工房の額展」にお出かけください。
会期中、片桐さんは会場に詰めてるそうです。

⚫︎日時:1月22日[金]〜30日[土]/11時〜18時(日曜日休み)
⚫︎場所:ギャラリー砂翁/東京都中央区日本橋本町1−3−1渡辺ビル1F
⚫︎電話:03−3271−6693

我が家の葉書大の大きさの額、3点。

今回の展覧会案内


2016年1月11日月曜日

山小屋。

昼間はいっとき、陽が出るも3時を過ぎて霧が出て気温が下がってきた。

朝の散歩で、帰るところに出くわして、別荘のTさんと立ち話し。
一昨日はTさんが訪ねてくれて、昨日は里のKさんがヒョッコリやってきた。
一週間、来客もなくカミさんと二人で過ごすことが多いのに…。

2階北の仕事部屋でPCに向かい、カミさんは1階のリビングで読書。
晴れていると、広く開いた窓から部屋の奥くまで陽が入り、ポカポカと気持ちが良い。
カミさんのお気に入りだ。建築家には、これはとても感謝してると言う。

この山小屋の設計は、中村好文氏。四半世紀前、お願いしてから出来るまで3年はかかったように思う。松本の大工、朝比奈龍成さんが一年をかけて建ててくれた。
家具は、中村さんのデザインで大町に工房をかまえる横山浩司氏、今は北海道で家具造りをする奥田忠彦氏。暖炉は安曇野の金沢知之氏が手がけてくれた。
以来、職人の皆さんと友達付き合いをさせていただいている。
その頃からモノづくりする人が好きになった。気になる人がいると押しかけていく。
清水高原にやってきて、いの一番に友達になったのが山形村に「きぎ工房」をかまえる片桐武夫さんだ。偶然、共通の友達がいて情報が入り、押しかけた。

その 片桐さんが東京で「きぎ工房の額展2016」を開催する。
ぜひ、お出かけください!。片桐さん、会期中会場で皆さんをお待ちしてます。
⚫︎日時:1月22日[金]〜30日[土]/11時〜18時(日曜日休み)
⚫︎場所:ギャラリー砂翁/東京都中央区日本橋本町1−3−1渡辺ビル1F
⚫︎電話:03−3271−6693


2016年1月9日土曜日

別荘地。

午前中ドアをノックする音に玄関を開けたら、別荘のTさんが立っていた。
東京の単身赴任が終わり、名古屋に帰ったのでご挨拶に…と、久しぶりに訪ねてくれた。
多趣味でアメリカの画家「アンドリューワイエス」が好き、と聞き距離が縮まった。
奥さんのお母さんの親戚が持ってた別荘を買って、10年ほどに…。
別荘を良く利用されているひとりだ。

バブル期に開発された清水高原のような別荘地は、県内にいくつもある。
いづれも一時の活気をなくしているようだ。
これでも清水高原は、役場に管理組合を置き、しっかりしてる。
これらの別荘地は、高度成長期に中流層を意識して開発されたものだろう。
それが30年を経て、私たちの生活は2極化に向かい、
ここのような別荘を買った人たちは余裕をなくしてるのだろうか。
私と同世代の人たちが多く、普通にいけばリタイヤして余裕ができ、頻繁にこれるように感じるのだが、そうはならず。また子の世代も、来る人が少ないように感じる。
このままでは、どんどん活気をなくするのだろうな〜。
これからも別荘地としてのポジションでいいのか。
現在、清水高原には、100戸の建物、うち12戸15人ほどの定住者が暮らす。
12%、全区画では6%の戸数だ。

山形村の奥座敷と言っていい清水高原は、通り抜けができない静かな所で、
クリエイティブな仕事をする人には、ピッタリな立地だ、と思っている。
若いクリエーターに住んでほしいと妄想し、
ひとりだけの「清水高原Art Village Project」を立ち上げた。
少しづつ、自分の暮らしを通して清水高原の良さを、これまでにも増して
アナウンスしていこう。



2016年1月7日木曜日

創造。

今朝の気温−4度。天に上弦の月と明けの明星が並ぶ。
散歩の途中、霧が出て雪がちらつきはじめ、一日霧に覆われた清水高原。

今日も一日PCの前、デザインを進める。
思えば、便利になったものだ。
一昔前はレイアウト用紙に本文組のフォームを作り、写植屋さんに打ち出してもらい、
台紙に貼り付けて、タイトルは切り貼りまでしてたのだから…。
図版もロットリングペン、テンプレートなど駆使しての手描きだったな〜。
今は、PC上で全て出来てしまう。こんな山の中でも…。
イベントのアナウンスのため作った「Kiyomizu News」にしても、だから出来た。
面白さと楽しさを、大変ながら味わった。
人に話を聞く楽しさも…。文章を書く楽しさも…。
伝えたい想いと少しばかりの努力があれば不可能ではないと、この歳になり学んだ。
「創る」楽しさと面白さ。
「Kiyomizu News」は、右のLinkの項目でクリックしてもらえば、全号見れます。

漬物作りもその一つ。
正月に初出しした沢庵は、イマイチに思えたが
その後はそうでもなく、むしろ美味しいと感じている。
清水高原で暮らすのと同時にはじめた沢庵と野沢菜の切り漬けと…、これからも。
霧が湧いてきた朝。モビールが面白い、今年のアートフェスに。

今日の夕飯での沢庵「オイシイ!」。お茶漬けには欠かせない。

2016年1月6日水曜日

デザイン。

今日の清水高原は、1日曇り。朝の気温は−3度。
昼間は暖かでした。

終日、デザインの仕事を真面目に…。
日経ムックのデザインを、数年前から東京の編集プロダクションの友人から依頼され、
年間数冊のペースでやらせてもらっている。なんとも有難いことだ。

デザインの仕事がやりたくて田舎を飛び出し、東京で40年近くデザインにドップリ。
体調を壊した事もあり、2010年、若い頃から夢みた森の中で暮らそうと、
清水高原に1991年に建てた山小屋にやってきた。
具体的に考え始めてから、10年、60歳を過ぎてようやく…。
山の中で、残り僅かな人生を、クリエイト(創造)な生活にこだわりつつ…、
やっていけたら良いな、と思う。
アレもコレもと欲張る私に、「何時まで生きるつもり?」と突っ込むカミさん。
確かにね〜。
仕事スペースは一坪で快適なのだが、散らかり放題で片付かず。

2016年1月5日火曜日

妄想。

年が明けて、五日連続で晴れて暖かだった。
朝の気温は−3度。強風が吹き荒れる。夕方になり雪が舞い始めた。

午前中、買い出しで里に降りる。
山形村図書館も今日からオープン。年末に購入を頼んでおいた「マーケット感覚を身につけよう」が入ったので早速借りてくる。
清水高原が好きで2010年から、カミさんと二人で暮らしている。
何もないところ…だけど、山形村にとって「宝の山だ」とも思っている。
でも、村のほとんどの人たちは、「村の裏山」位の認識しかないのだろうな〜。
1970年代に県と村の共同開発で売り出された別荘地。約200区画、100戸の別荘が立つ。
残りは、持ち主はいるものの、30年間荒れるママに放置されてる有様。
暮らすようになってから、秋に「古刹・清水寺」で琵琶の演奏会、夏に「アートフェスティバル」を企画、みなさんの協力を得て開催してきた。少しでもここ「清水高原」を知ってもらえたら、との想い。もちろん自分が楽しみたいのが一番ではあるけどね…。
先の本に、ココを考えるヒントがあるかもしれない、と購入してもらった。
一人だけの「清水高原Art Village Project」、今は妄想でしかないな〜。
スカイランドから上の道路、ここだけが唯一雪が残る

2016年1月4日月曜日

冬の夜空。

晴れた夜は、塩尻から安曇野の灯りが木々の向こうに広がる。そして天には満天の星。

昨夜、天を見上げると、んん?、その中に強く弱く光る明かりの塊…?
UFOか…、カミさんを呼ぶも、「確かにね〜」とそれほどの興味なし。
家に入ったものの気になって双眼鏡を持ち出して、のぞく。星が見えるだけ…だった。
そんな想像力を掻き立てるような冬の星空がキレイ!。

三が日も開けて、午前中はカミさんの歯医者に付き合って、今年初めての里。
年末に奥歯を抜き、縫った糸の抜糸だ。二人ともとうとう奥歯の左右が無くなった。
こんなところで、衰えていくのを感じる〜。まっ、それが自然なんだよね。

帰りは久しぶりに「山法師」で昼食。二人して天ぷらそば(冷たいの)。
お客さんは、私たちを含めて三組。最初の一組は私たちと同じ年代か、ちょっと手持ちぶたさのようなので、つい声をかける。波田からだった。
何気に「清水高原」のアナウンス。時々「スカイランドきよみず」には来ていただいてるようだ。ただ、スカイランドから上に家があるとは…、と驚かれた。
地元「山形村」の人たも知ら無い人がいるのだから無理も無いけどね〜…。

山法師の主人は、スカイランドきよみずにいらしたことがあり、
趣味が高じて蕎麦屋を始めてしまった人。奥さんと二人で切り盛りしている。
そば粉は山形村で委託栽培した地元産だ。
ソバは好み。天ぷらも美味しい!。今日は干し柿が驚きの一品!。
そんな経緯で馴染みなのだが、年間に何回も行かない、「ごめんね〜」。
それでも、お客さんが少なかったりすると、ついつい長話。
波田の歯医者さんへの途中で。お寺の建物が無い…。



写真を撮り忘れて、ほぼ食べてしまった。


2016年1月2日土曜日

どむろく。

年が明けて二日目、時間がゆったり流れてるように感じる。
と言うか、なにもする気になれない…、ためかな。
朝食に濁り酒「どむろく」を飲んでしまう。
朝から飲んでも許される、許してしまうのは正月だからだな…。
「大学駅伝」を食べながら、飲みながら見て、午前中が、ほぼ過ぎてしまう。
午後からは、PCの前でメール、ウェブのチェック。デザインを少し。

12月ににFB友達から「ちきりん」の本情報を仕入れて、図書館に購入を依頼。
「ちきりん」さんの本ならありますよ、と渡された「自分のアタマで考えよう」は別のタイトルだったけど、読んでみようと借りてきて、年末までに読んだ。
「ナルホド」と考えるヒントを頂いた。頼んだ本が早く読みたくなってしまう。
それと久々にアマゾンから買ったYADOKARIの「アイムミニマリスト」を読み終えた。
若い人たちの生き方、住まい方の理念について書かれていた。共感するところ大。
小屋(タイニーハウス)の写真を期待してたのだけど「少ない〜!」。
でも、理念を伝えようとする一生懸命さに、遅読の私は一気に読んでしまった。
「今年こそは小屋をセルフビルドだ!」と自分に気合いを入れる。
エンターテイメント東野圭吾の「さまよう刃」を読み始めたけど、返却予定の8日までは無理かもしれないな〜。

正月に初出しした沢庵は、ちょっと不満。
この二日間は、穏やかに晴れた清水高原だった。
今年初出しの沢庵

陽が部屋の奥まで差し込む
枯れた草がキレイ

2016年1月1日金曜日

清水寺の鐘。

穏やかな新年の清水高原です。でも、冷えてます、−8度でした。
あけましておめでとうございます。

昨夜は、カミさんと「清水寺」で2年参りと除夜の鐘を撞いてきました。
里からの懐かしい人たち…そう、普段は会う事が無く、ここで、この時しか会わないのです。そんなのもいいでしょう!。すっかり仲良くなって、管理人の奥さん手作りの漬物、甘酒を頂いて楽しい雑談。気持ちの良い年越しができました。

この「清水寺」の鐘は人間国宝「香取秀真(ほつま)」息子「正彦」さんの合作で、昭和28年に作られた。音と余韻もいい!。その余韻を待って、次を撞く。年越しにこんな素晴らしい鐘で、除夜の鐘をつく幸せったらないですよ〜。

それにつけても、悲しく残念に思うのは「清水寺」のペイント…。
多分「良かれ…」と思っての事だと思うのだけど、このペイントはこの「鄙びた寺」の良さを台無しにしてる!、と思う。山形村は観光で人を呼び込もうとしてるようだけど、まずはこの辺りを真剣に見直すべきではないだろうか。幸いな事に屋根の修復の話が出てると聞く、この機会にこのペイントを剥がし、茅葺に…、と願っています。