重そうに腕を垂れ、首を垂れている。
そのかわいそうな樹々に朝日が差して、クリスタルのようにキラキラと輝く。
それも、赤、青、黄、緑などの色で輝いて、美しい!。
被害の元凶でもある雨氷だけど、自然が作り出したアートだ。
まだこんな太さにコーティングされている。15ミリはあるぞ。 |
キラキラいろんな色に輝く、まるでクリスタル。 |
給湯器の浴槽への循環モータと配管に亀裂が入り、使えない湯船。
部品が入り、金曜日に修理と宮澤さんより電話が入る。
便利な生活に慣らされると、トラブルにあった時のダメージが大きい。
ここでの生活は、電気への依存度がかなり大きいと痛感した。
電気の停止は「水も止まる」ことを意味し、ダブルパンチを食らう。
雨氷発生2日目、1月30日(土)
停電で凍結防止帯が効かなくなったので水をチョロチョロ流しておいた。
気になって、トイレに起きるたびに流れているか確認。
いつものように6時に起きる。家の中の蛇口の水が出るか確認。大丈夫。
それから、まだ暗い中、雨戸を開ける。
マイナス3℃とそれほどの気温の低下はなかった。生憎の曇り空。
バキバキと枝が折れて落下。静かなので音が大きく響く。
家の周りの白樺が、家に覆いかぶさるようにしなっていのが怖いな〜。
夜に降ったのか5センチの積雪。アラジンのストーブに灯油を補給。
ガスと水道は大丈夫なので、食事の支度には支障はない。
床暖房の修理が済んで今季活躍してくれていたので、これまで出番のなかった暖炉。
こんなことで出番が回ってきた。今季初の火入れ。うまく焚けた〜。
3年モノの白樺のマキが沢山。皮に油があるのでよく燃える。
雨氷による樹々のしなりが気になって、今朝の散歩は休みにする。
8時、朝食をとろうとしたところで、ドアを叩くの音。
誰かな〜、と出ると役場のMさんと、もう一人職員の方。安否確認に来てくれた。
そして、被害の状況も分かった。清水高原観光道路は砂防ダムのあたりから
スカイランドまで軒並み倒木で道を塞がれて交通は不可能。
電気は倒木で完全に切断。電柱も倒れたり、傾いているという。
下から伐採しながらスカイランドを目指しているとの事だった。
道路は明日には開通の予定たが、電気の復旧は最短でも1週間と聞いて
「ガ〜ン」。え〜、どうしよう!締め切りわずかな仕事を抱えてるんだけど〜。
食料は少なくとも1週間の買いだめはあるし、床暖房がダメでもアラジンのストーブと
暖炉があり、水さえきてくれれば大丈夫なのに…。
デザインの仕事は、PCでないと出来ないし、データも送れない、「困った!」
固定電話は停電とともに機能停止。頼りの携帯電話(au)は感度が悪く、
途中で話が聞こえなくなったり切れたりで最悪だ。
夕方5時頃、隣の別荘に来てたMさんが、役場から電話があり、保坂さんのところが繋がらないので、「安否確認をしてほしい」との事なので…、と来てくれた。
そう、Mさんのところは昔ながらのアナログの電話で、停電時も関係なく繋がるのだ。
頼もしいではないか。こんな場面で力を発揮するのだ!、アナログ。
お昼にも役場のKさんと、もう一人の職員が来てくれて、
「スカイランドきよみずに退避してください」との事だったが、
Mさんと話して「今の所、大丈夫です」と断りを入れていた。
カミさんはいつもと変わらず食事の支度が出来て、何時ものように夕食。
違うのはローソクと懐中電灯の明かり、テレビに変わり、お袋の形見のラジオ。
思わぬ場面で役に立ってくれた。有難い。そして暖炉。
今季初の火入れ、マキは白樺だよ。 |
コーティングされたバラの実が美しい!。 |
細い白樺が倒れている。 でもこの標高では、スカイランからしたほどの被害はない |
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